日本古代史は今どこに向かって行こうとしているのか?あまりの情報過多であらぬ方向に引きずられて行っているようにみえます。
 新年を迎え、新たな気持ちでスタートするため、ブログ名を変更しました。引き続き、広く認められた史料に基づく見方・考え方で日本古代史を見つめていきたいと思っています。

 日本古代史研究は、「一連の中国正史を時間の流れの中で捉えることが必須の条件」だと私は考えています。歴史なのですから当然のことなのですが、研究史はそれをまったく示していません。日本列島に倭、倭人、倭国が現れる『漢書』地理志以降、日本国が登場し、倭国が消え日本国のみになる『新唐書』までの1世紀から7世紀まで、一連の中国正史に整合する歴史を構築しようとする人は残念ながらいないようです。どなたも、一時代の「点」の歴史が好きなようです。

 『魏志』倭人伝からみた歴史は「点」です。魏の時代だけでは日本列島の歴史はわかりません。それなのに、現存する版本の『魏志』倭人伝からでは邪馬台(正しくは臺)国は見つからないとして、『魏志』の成立過程を疑い、『魏略』や『広志』、『太平御覧』の「魏志」などを出してきて、邪馬台国問題を語る研究者もいます。これは研究方法が違うのではないか、と私にはみえます。

 中国正史を通して、先ず、日本列島の歴史を構築してみてください。研究者への私のささやかなお願いです。