古田武彦さんの著書に『古代の霧の中から』というのがありましたが、古代史界を席捲した古田さんも「古代の霧の中」から真実の歴史を見つけ出すことはできなかったようです。
 そもそも古代に霧などかかっていない、という人も当然いるでしょう。確かに、そういう人たちにとっては霧は見えないと思います。自ら霧で覆ってしまっていることに気が付いていないからです(気が付いているかもしれませんが)。しかし、これではいつまでたっても霧は晴れることはありません。
 それでは、自ら霧で覆ってしまっているものとは一体何なのでしょうか。これから何回かに亘って考えてみたいと思います。この霧に覆われたものは、これまで私が書いてきた著書や記事の中にもいくつかあります。したがって内容がそれらと重複する部分があるかもしれませんが、その点はご了承ください。