まず、『隋書俀国伝』行路記事の中でも特に重要なポイントをなす「東」について考えてみることにする。「東」という方位についてであるから方位に関する記事をすべて挙げるとつぎのようになる。 ① 俀国は百済・新羅の東南にあり。 ② その国境は東西五月行、南北三月 ...
『隋書俀国伝』の行路 三つのキーワード
『隋書俀国伝』の行路記事には非常に重要なキーワードが隠されている。 (1) 東 (2) 海岸 (3) 十日である。しかし、ほとんどの研究者はこれらのことを何の検討もなしに通り過ぎてしまっている。『隋書俀国伝』でとっている行路は『魏志倭人伝』のそれとはまったく異なり ...
本論にはいるまえに5
日本古代史の研究においては、先入観や思い込み、語句の改変などは絶対に避けなければならない。これは当然ことであるが、実際にはこれが意外にも多くて驚いてしまう。邪馬壹国を邪馬臺国の間違いだとし、さらに臺を台と書き替え、邪馬台国とした上で、[やまとのくに]と読 ...
本論にはいるまえに4
『魏志倭人伝』には邪馬壹国がどこにあったのかを特定する要素はない。邪馬壹国について書かれた中国史書は『魏志倭人伝』だけではない。『隋書俀国伝』には、『魏志倭人伝』とは別の書き方をした行路記事がある。この記事についてはこれまで詳しく論じられたことはほとん ...
本論にはいるまえに3
私は、日本古代史解明の第一資料は中国史書だと考えている。それには、日本列島内の細かい出来事は別として、中国側からみた日本列島の状況が一つの中国正史において矛盾が起きないよう、また複数の中国正史を通しても矛盾が起きないよう解釈できる、ということが必要不可 ...
本論にはいるまえに2
日本古代史は今岐路に立っている。それは『魏志倭人伝』をどんなに詳細に読んでも、またどんなに工夫して読んでみても、そこから邪馬壹国を探しだすのは不可能であることに多くの人が気付き始めたからである。 安本美典氏は以前から、『魏志倭人伝』などの中国の古典、『 ...
『隋書俀国伝』の証明-本論にはいるまえに1
今日から、私の思い入れのある著書「『隋書俀国伝』の証明」を紹介していきます。しばらくの間、お付き合いください。『隋書俀国伝』の証明ー邪馬壹国へのもう一つの行路の発見ー本論にはいるまえに 「邪馬台国」はどこにあったのか。日本古代史研究最大の的となってきた ...
ここからすべてが始まった
明日からしばらくの間、今は廃刊となった私の処女作「『隋書俀国伝』の証明」を少しずつ紹介したいと思います。この本は1998年7月25日に発売されたもので、ほとんど世に知られることもなく、もうじき24年も経とうとしているものですが、今読み返しても、新鮮な気 ...